33 :本当にあった怖い名無し :2009/09/28(月) 06:07:01 ID:EvzJYOML0

この話を聞いたのは、もう、30年も前の話。しかも、言ったとおり私自身が体
験した話じゃなくて、当時の私の友人から聞いた話。

ただ、その友人は、基本リアリストの合理主義者で、普段はTVの心霊番組や心
霊本とかは、信じない奴だったけど、そいつは山登りが趣味で、その山登りの
時の体験で「俺は、基本心霊話は信じないけど、山ではまれに理屈だけじゃ説
明できないことが起きる、ということは認めざるを得ない。」と言ってはなし
てくれた体験談。前置き長くなったけど、内容は以下の通り。

その時私の友人は、男女混合の5,6人のパーティーで3,4月頃もう冬ではない
けど、朝晩は冷え込むような季節に、登山としては比較的初心者向け程度の登
山に行ったんだそうだ。

その山道で、昼間明るい内に、見た目はまったく普通に見える女性の登山者と
すれ違った。でも、しばらくすると、また、同じ女性とすれ違った。結局3回
ほど、同じ女性とすれ違ったけど、そいつは、偶然似たような女性とすれ違っ
ただけだろうと思ってちょっと不思議には思ったけど、その時はそれほど気に
しなかった。

続く



34 :本当にあった怖い名無し :2009/09/28(月) 06:07:01 ID:EvzJYOML0


34 :本当にあった怖い名無し :2009/09/28(月) 06:08:08 ID:EvzJYOML0

そして、登山道の途中の休憩所で、ひとまず休憩をしたんだが、その時にまた、
そのすれ違ったはずの女性が居た。で、流石に不思議に思って、他の奴に「あ
の女性、何度かすれ違わなかったか?私の気のせいか?」と尋ねたところ「実
は俺も気になっていたんだよ」とのことだった。

そんな2人の会話とは関係なく、同じパーティーの中の人見知りをしない女性
が、その子「お一人ですか?もし、よろしかったらご一緒しませんか?」とと
声をかけた。そうしたら、その女性が「じゃ、お言葉に甘えてご一緒させて頂
きます。」と、一緒に登山を続けることになった。

日程は、一泊二日の予定だったから、その日の晩は複数のテントを立てて、男
女別々のテントで、その誘った女性もパーティーの女性と一緒にテントで寝て
いた。

すると、深夜になってから、その女性が寝ているテントから、女性の悲鳴が聞
こえた。驚いて、みんながテントから出てみると、その誘った女性が、崖に向
かって普通に歩いていた。そして、同じテントに寝ていた女性が言うには、そ
の女性が寝ていたところが、水をこぼしたようにぐっしょりと濡れていたらし
い。

でも、ともかく非常事態だったから、みんなは、「そっちは崖になっていて危
ないから、早く戻って来なよ。」と声をかけたが、その女性は、そのまま歩き
続け、とうとうがけの縁を越えて、その瞬間フッっと消えてしまった。

皆驚いて、事故だったら大変だからと捜索しようかと思ったが、何せ深夜で下
手に動くと二次災害にもなりかねないので、ひとまず日の出を待った。

続く


35 :本当にあった怖い名無し :2009/09/28(月) 06:08:50 ID:EvzJYOML0

そして、陽が昇ってから、その崖下をみんなでその女性を捜したが、死体は愚
か一切の痕跡がまったく見つからなかった。

それで、そのパーティーのみんなで「昨日、あの女性とは、何回かすれ違って
いなかったか?」とか、「でも、一緒にいて、ちょっと無口だとは思ったけど、
普通にしか見えなかったよね。」そんな話をしたのだそうだ。

この話はここまで。悪いがこれ以上の落ちはなし。

ま、こいつがこの手の話をしたのは、その時が最初で最後だった。だから、か
えって今でも、本当にあったことなんだろうと私は思っている。


36 :本当にあった怖い名無し :2009/09/28(月) 06:08:50 ID:EvzJYOML0


引用元:http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1253889947/